ジャンプできるかな?
上手に歩くなるようになると少しづつ外遊びも増え、動きの幅が一気に広がります。
ちょっとした段差を上がるだけでも鉄棒の下をくぐるだけでもわくわくする大冒険みたいな日々。
お散歩ばかりじゃもったいない。お外遊びが始まった時こそいろんな動きに挑戦していきましょう!

「幼児期に身につけておきたい36の動き」知ってますか?
ダンスカンパニー「コンドルズ」の近藤良平さん(NHK Eテレ「からだであそぼ」の振付でもおなじみの)たちが制作する遊育(あそいく)をはじめキッズトレーニングを扱うようなスクールでも取り上げられることが多くなってきました。
運動習慣をつくる環境がないこと。遊びの中から身につけてきたこの基本の動きをするチャンスがないことは現代の子育てでは大きな悩み。 基本動作をヒントにいろんな遊びを提案して、子供たちの動きの成長につなげていきましょう!
では早速家の中や児童館、ちょっとした空間で身につけられるようポイントを説明しながら紹介していきます!
最初のドキドキ!?
「跳ぶ」と聞いてまずいくつの跳ぶをイメージできますか?
・高いところから跳ぶ
・高いところへ跳ぶ
・片足で跳ぶ(けんけん)
・飛び越える…
跳ぶ、と言ってしまえば一つの動作ですが遊びから競技まで視野を広げて探すと跳ぶだけでもたくさんの動きがあります。身近なところでいえば縄跳びや跳び箱もジャンプの動きを応用していくものですね。
基本動作としても大切な「跳ぶ」は何より子供にとって恐怖心、挑戦心を駆り立てる最初のドキドキかもしれません。心を動かす遊びとしても、工夫しがいがあっていいですね。
小さい子にとってはバランスとリズム感も必要なので安全管理がしやすいおうち遊びでも取り入れていきましょう。
1歳3か月の男の子がその後の成長記録を送ってくださった動画なんですが、バランスをとりながら高いところに上手にのぼり、すとんと降りてます。こんな小さな箱の上に立てるなんてすごいな~

これもジャンプの始まりにはとても大事な経験!
高いところからのジャンプを怖がる子の場合、こんな風に自分で少しずつ高いところに上る経験もつけていくことで飛び降りる!という挑戦に意欲的になっていきますよ。
両足ジャンプに挑戦
両足でジャンプ!というのも実は子供にとって難しい動きの一つ。両足で連続で跳べないと縄跳びや踏込のタイミングが合わない、高さや跳躍力が出せない、からだをきゅっと固める感覚が身につかない…なんてことにも。
はじめはゆっくり一回づつからで大丈夫。一緒に挑戦してあげてください。
・まずは前に後ろに、右に左に両足ジャンプ
・斜めにもとべるかな?線を引いたりしるしをつけて、思ったところに跳んでみる
・ジャンプで方向転換できるかな?
タタン、と足をずらして着地しているのに大人が気づいたら足首にスポンジを挟んで落としちゃダメだよ~なんて遊んでみるのもおすすめです。
こちらもベビーの卒業生動画です。3歳になったとっても活発な女の子です。
ジャンプがとっても大好きでしたが、今ではこんなに大きくジャンプして上手な着地ができるように成長していてビックリ!ジャンプに自信がついてこないと怖くてこうはなかなか跳べません。自分がどうやってここまで来たのかな、次はどこに動いていくのかな、と頭もフル回転させてる素敵な映像を送っていただきました。
(こちらは静岡県の藤枝市にあるJungle GYMさんで撮った映像だそうです。パルクールを体験、練習できる環境が整っていて、こんなに小さい子でもサポートしてくれるなんて是非遊びに行ってみたいですね)
ジャンプができるようになるまでに、「はう」 「渡る」「登る」をたくさん経験しておくとからだの準備ができていいですよ。またジャンプとともに「ぶら下がる」も同時期に始めると、からだにとってはとても活動力が増して成長につながります。
(少し大きくなってきたらジャンプしてタッチしたり、ジャンプして鉄棒をつかむような動きにも挑戦させてあげてください)

動きと動きは掛け算!基本を身につけていくと大人が驚くようなアクティブさを見せてくれることもありますよ
いろんなジャンプに挑戦
①ひもでわっかをつくってけんけんぱ
②細いゴムを張って横跳び、両足ジャンプ片足ジャンプで越えてみる
③一人じゃ怖いところから手をとってあげてジャンプさせてみる
④連続ジャンプ
⑤小さくジャンプ、速くジャンプ
お家で公園で、ジャンプに着目するだけでも遊びの幅はぐーんと広がります。
一緒に遊んでいる幼少期だからこそ安心して挑戦させてあげられます。
音を立てずに跳べることはうまく腹筋や身体の力を使えている証拠なので「静かに跳べるかな?」「忍者みたいに音を立てないでね」と声をかけてどうやったら静かに跳べるか考えさせてみるのもいいですね。
最初はしっかり手を握ってあげて大丈夫。バランスをとる手助けをして、気長に反復させてあげましょう。
「1,2,3!」「ぴょんぴょんぴょーーーーん」と数に合わせたり、リズムの種類を言葉に変えて身につけることを習慣づけることで縄跳びや跳び箱、鉄棒のふみきり、球技のステップにもつながる運動感覚を刺激することもできますよ。
ジャンプって思っている以上に運動量が多いんです。
大人になるとジャンプする機会が減ってしまい、久しぶりにしたジャンプの振動がきつく感じたりしませんか?(笑)ジャンプは私たち大人にとっても衝撃に対応できる筋力やリズム感、からだの安定性を維持するためにもとてもいい運動になります。一緒に遊んでたくさんお手本を見せてあげてくださいね。
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